イモネジはメネジの中に入っていくので、マイナスドライバーの刃幅はメネジの穴径よりも小さくないと メネジの中を傷つけてしまいますので、すりわり付きイモネジの呼び径(太さ)と、 マイナスドライバーの刃幅との関係には、気を付ける必要があります。
例えば、ベッセルの精密ドライバー 6本組のNo.207と言う精密ドライバー・セットの中に、 マイナスドライバーの刃幅として標準的に使われる 0.9mm、1.2mm、1.8mm、2.3mmが有りましたが、 No.207は今は廃番で、その後継は少し高級感のある 6本組のNo.TD-56です。
それぞれに適したイモネジの呼び径(太さ)が有りますので、下記に記します。
並 目 ね じ | メネジの内径 (mm) |
適合する刃幅 (mm) |
その刃厚 (mm) |
DELscrewの すりわり幅(mm) |
|
---|---|---|---|---|---|
呼び径 | ピッチ | ||||
M1 | 0.25 | φ0.75 | (0.7) | 0.2 | 0.28 |
M1.2 | 0.25 | φ0.95 | 0.9 | 0.2 | 0.30 |
M1.4 | 0.3 | φ1.10 | 0.35 | ||
M1.6 | 0.35 | φ1.25 | 1.2 | 0.25 | 0.35 |
M1.7 | 0.35 | φ1.35 | 0.35 | ||
M2 | 0.4 | φ1.60 | 0.35 | ||
M2.3 | 0.4 | φ1.90 | 1.8 | 0.3 | 0.50 |
M2.5 | 0.45 | φ2.10 | 0.50 | ||
M3 | 0.5 | φ2.50 | 2.3 | 0.35 | 0.50 |
上記の表から読み取りますと、M1のイモネジには刃幅0.9mm×刃厚0.2mmのマイナスドライバーの刃幅を、 0.7mmに落せば、使える事が分かりますね。
また、ベッセルには1本売りの精密ドライバーNo.TD-51(-0.7)と言う、 超精密・小ねじ専用のマイナスドライバーが有りますが、この寸法は、刃幅0.7mm×刃厚0.15mmですので、そのままでM1のイモネジに使えます。
No.TD-51シリーズには、刃幅0.9mm、1.2mm、1.8mm、2.3mmが有りますが、No.207シリーズの物よりも、 より精密に使い易くなっている様に思います。
さて皆さんが、小さいイモネジを使って組立てをする時に、磁気を使わずにマイナスドライバーの先端にイモネジを くっ付けて落ちないようにして使うには、使うイモネジのすりわり溝の幅にドライバーの刃厚を合わせる必要がありますし、 すりわり部に入る刃の角度も調整した方が良いでしょう。
また、イモネジのすりわり溝の幅の精度(大きなバラツキは不可)も必要ですし、深さも一定の必要があります。
![]() 平先-1 |
![]() 平先-2 |
![]() 平先-3 |
![]() とがり先-1 |
![]() とがり先-2 |
(ここは空白です) |
![]() 棒先-1 |
![]() 棒先-2 |
(ここは空白です) |
下記をクリックすると、それぞれの pdf 図(大きいです)が表示されます。