イモネジはメネジの中に全体が入っていくので、マイナス・ドライバーの刃幅はメネジの穴径よりも小さくないと、 メネジの中を傷つけてしまいます。ですので、すりわり付きイモネジの呼び径(太さ)と、 マイナスドライバーの刃幅との関係には、気を付けて下さい。
株式会社ベッセルの6本組精密ドライバー No.TD-55 には、マイナス・ドライバーの刃幅として 0.9mm、1.2mm、1.8mm、2.3mm、3.0mm、3.5mm の6種類が有ります。
イモネジを締め付ける場合には、ドライバーの刃がメネジの穴の中に入って行きますので、 メネジの穴径に適合するドライバーの刃幅を下記に記します。
イ モ ネ ジ | メネジの穴径 | 適合ドライバーと、その 刃 幅×刃 厚 |
DELscrewの すりわり幅 |
|
---|---|---|---|---|
呼び径 | ピッチ | |||
M1 | 0.25 | φ0.75 |
No.TD-51(-0.7) 0.7×0.15 |
0.28 |
M1.2 | 0.25 | φ0.95 |
No.TD-51(-0.9) 0.9×0.2 |
0.30 |
M1.4 | 0.3 | φ1.10 | 0.35 | |
M1.6 | 0.35 | φ1.25 |
No.TD-51(-1.2) 1.2×0.25 |
0.35 |
M1.7 | 0.35 | φ1.35 | 0.35 | |
M2 | 0.4 | φ1.60 | 0.35 | |
M2.3 | 0.4 | φ1.90 |
No.TD-51(-1.8) 1.8×0.3 |
0.50 |
M2.5 | 0.45 | φ2.10 | 0.50 | |
M3 | 0.5 | φ2.50 |
No.TD-51(-2.3) 2.3×0.35 |
0.50 |
上記の表から、6本組 No.TD-55 の一番小さいマイナス・ドライバー0.9×0.2も、
M1のイモネジには使えない事が分かります。刃厚は0.2mmで丁度良いのですが、刃幅が0.9mmですのでM1のメネジ穴(φ0.75)の中に入っていきません。
M1のイモネジには、ベッセルの1本売りの精密ドライバー No.TD-51(-0.7)と言う、 超精密・小ねじ専用のマイナスドライバーが有りますが、この刃幅×刃厚は0.7×0.15ですので、そのままでM1のイモネジに使えます。
この1本売りの精密ドライバーには No.TD-51(-0.9)、 No.TD-51(-1.2)、 No.TD-51(-1.8)、 No.TD-51(-2.3)も有ります。
No.TD-51(-0.9) は刃幅0.9、刃厚0.2ですが、 M1のイモネジ用に刃幅0.9を0.7に削って0.7×0.2にして使うのも良いかも知れません。
さて皆さんが鉄製の小さいイモネジを使って組立てをする時には、マイナスドライバーの先端を磁石にして 小さいイモネジを磁石でくっ付けて組立てをする事が多いと思います。
しかし、磁石に付かないステンレスのイモネジを、マイナスドライバーの先端にくっ付けて落ちないようにして使うには、 使うイモネジのすりわり幅にドライバーの刃厚を合わせる必要がありますし、すりわり部に入る刃の角度も調整した方が良いでしょう。
ちなみに弊社がテストした所では、ドライバーの角度としては10°位が良いようです。 また、イモネジのすりわり幅の精度も必要(大きなバラツキは不可)ですし、すりわり深さも一定の必要があります。
![]() 平先-1 |
![]() 平先-2 |
![]() 平先-3 |
![]() とがり先-1 |
![]() とがり先-2 |
(ここは空白です) |
![]() 棒先-1 |
![]() 棒先-2 |
(ここは空白です) |
下記をクリックすると、それぞれの pdf 図(大きいです)が表示されます。