イモネジの、いろいろな呼び方

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「イモネジ」は、「止めネジ」とか「セットスクリュー」とか「押しネジ」とか、 いろいろな呼び方(別名)が有りますので、その辺りを整理してから進めてまいります。

イモネジの正式名称は、一つは JIS規格(B1117)に載っている「すりわり付き止めねじ」で、 もう一つは JIS規格(B1177)に載っている「六角穴付き止めねじ」ですが、市中では下記のような呼び方(別名)が一般的です。 また六角穴付き止めねじはJIS規格に載っている正式名称ですが、一般的にはホーローセット(ホロセット)と呼ばれます。

2020年10月~12月までの3か月間で、Google Search Console の検索キーワードで
「イモネジの、いろいろな呼び方」を上位10位まで集計しました。

  1. イモネジ・・・・・ 13,210 件(57 %)(いもねじ・芋ネジ・いもネジ、を含む)
  2. 止めネジ・・・・・ 4,010 件(17 %)(止めねじ、とめねじ、止ねじ、留めネジ、を含む)
  3. セットスクリュー・ 1,930 件(  8 %)
  4. セットビス・・・・ 1,080 件(  5 %)
  5. ホロセット・・・・・ 900 件(  4 %)
  6. 虫ねじ・・・・・・・ 540 件(  2 %)
  7. 押しネジ・・・・・・ 530 件(  2 %)(押しねじ、を含む)
  8. イモビス・・・・・・ 430 件(  2 %)
  9. すりわり付き止めねじ 360 件(  1 %)
  10. ホーローネジ・・・・ 340 件(  1 %)

用途からの呼び方が、止めネジ、押しネジ、セットスクリュー、セットビス、です。

形状からの呼び方が、イモネジ、虫ネジ、イモビス、ホーローセット、ホロセット、なのです。

なぜイモネジと呼ぶのか?はこちら

小さいネジのことを「ビス」とも呼びますので、イモネジをイモビスとか、セットビスと言う人もいます。 イモビスやセットビスっていう呼び方は、なぜかプロの職人さんの雰囲気がしませんか? また、セットネジとか、セットねじと呼ぶ人も居られます。

またイモネジの先端形状「とがり先」の事を「剣先」と呼ぶ方もいます。

「すりわり付き」には、マイナス・ドライバーの先端が入るようにフライス・カッターで加工した凹状の溝が付いています。

「六角穴付き」には、六角ハンドルが入るように、鍛造で加工した六角穴が付いています。 弊社では切削加工のみですので、「六角穴付き」は加工できませんので、他社から仕入れて販売しています。

 

イモネジの、いろいろな書き方

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書き方については、カタカナ、ひらがな、漢字、の組み合わせが色々とありますが、呼び方ごとにそれぞれの書き方を下記にまとめてみました。

また、書く上で「ねじ」の部分は、平仮名(ねじ)よりも片仮名(ネジ)の方が多く使われるようです。

 

この様に書き出してみますと、まさに日本語の多様性を見るようで、大変面白いですね。

 

英語での、呼び方と書き方は

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英語で「止めネジ」は、Setscrew 又は Set Screwですが、 Setscrewと一つの単語で書く人よりも、Set Screwと二つの単語で書く人の方が圧倒的に多数です。

また日本では「止めねじ」の事を「イモムシの様なネジ」から、愛称(俗称)でイモネジとか ムシネジと呼ぶように、英語圏でも同じような呼び方が有ります。

英語の Grub(グラブ)とは「地虫、カブトムシの幼虫」ですが Set Screw の事を愛称(俗称)で Grub Screw(グラブ・スクリュー)と呼びます。 日本でのイモネジや、ムシネジと同じ発想なのが、面白いですね。

英語圏では Set Screw(Setscrew 含む)と呼ぶ人と、Grub Screw と呼ぶ人がほとんどで、その割合はほぼ同じです。 また、少数ですが Headless Screw(頭の無いネジ)や、Inset Screw(はめ込みネジ)や、Blind Screw(見えないネジ)とも呼ばれます。 ちなみに、Grubscrew と言う一つの単語は有りません。

「すりわり付き止めねじ」は、英語では Slotted set screwです。 日本語の JIS規格 B1117には、「すりわり付き止めねじ」の下に英語表記で Slotted set screws と複数形で書かれています。

アメリカ国防総省 「六角穴付き止めねじ」は、英語では Hexagon socket set screwです。 Hexagon(ヘキサゴン)は、六角形(の)と言う意味です。 ちなみに、右写真のアメリカ国防総省の別称 Pentagon(ペンタゴン)は、五角形(の)と言う意味です。

「セットスクリュー」 という言葉の書き方については、英語での書き方に「Set」と「Screw」を続けて書く「Setscrew」と、分けて書く「Set Screw」が有りますように、 日本語でも「セット」と「スクリュー」を続けて「セットスクリュー」と書く人と、 分けて「セット スクリュー」と書く人や、長符号”ー”を省いて「セットスクリュ」と書く人が居られます。

英語での Setscrew Set Screw では、その意味する所が微妙に違うようですが、 日本語での「セットスクリュー」と「セット スクリュー」では、同じ意味で使われていますね。

 

ちなみに英次郎 on the WEB で「芋虫」を英訳すると「Worm(ワーム)」となります。 でも英語圏では、Set Screw の事を Worm Screw(ワーム・スクリュー)とは言いません。

ウォームギヤとホイール 無理に Worm Screw と言った場合は、右図のチクワの様な円筒ネジ状の Worm Gear(ウォーム・ギヤ)を指します。

円筒ネジ状の Worm Gear は、右写真下側の Worm Wheel(ウォーム・ホイール)と組み合わせて使い、 円筒ネジ状のウオーム・ギヤの回転軸をウォーム・ホイールで 90°変換し、そして減速する装置です。

右図では、円筒ネジ状の物が 4条の Worm Gear(ウォーム・ギヤ)で、 それに噛み合っている歯車形状の物が Worm Wheel(ウォーム・ホイール)です。 写真をクリックすると、ウィキペディアで動画と詳細な説明が見られます。

上の 4条のウォーム・ギヤが 1回転すると、下のウォーム・ホイールは 4刃分の角度だけ回転します。 下のウォーム・ホイールの歯数が 40枚だとすると、 4条のウォーム・ギヤが 10回転すると、 下のウォーム・ホイールは 1回転します。つまり上のウォーム・ギヤの回転を10分の1に減速して、 下のウォーム・ホイールに伝えます。

 

王蟲(オーム) これは余談ですが、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」に出てくる「王蟲(オーム)」は、 普段は青色の目をしていますが、怒りを覚えると赤くなりますね。 写真をクリックすると、王蟲(オーム)の詳細な説明が見られます。

単なる推測で確証は何もないのですが、宮崎駿監督は芋虫の「Worm(ワーム)」から 「王蟲(オーム)」を連想し、創作したのではないでしょうか。

ダンゴムシ 形からは「ダンゴムシ(右下写真)」が元になっていると考えている方が多いようですが、確かに形は、そっくりですね。