加工精度について
どの会社にも必ず得意不得意と会社ごとの経営方針や戦略があります。少量品(1~100個以下)の超高精度加工(寸法公差±1μ~3μを狙う仕事)を得意として経営している会社もあれば、量産品(1万個~100万個以上)の高精度加工(寸法公差±10μ~30μを狙う仕事)を得意として経営している会社など様々あります。100個以下を超高精度加工で加工するにも、長年培った加工技術やノウハウは必要ですし、100万個以上を高精度加工するにも、また違った加工技術やノウハウが必要となります。カム式自動旋盤を主設備として製造を行っている弊社は、量産品(1万個~100万個以上)の高精度加工(寸法公差±10μ~30μを狙う仕事)を得意として経営している会社になります。もともとカム式自動旋盤は量産加工に向いている機械なので、量産加工に特化したノウハウを蓄積し、高精度で低コストを実現してきました。
一般的に超高精度にしようとすると、1個当たりの生産時間は長くなり、1個当たりの生産時間を短くすると加工精度が落ちる傾向にあります。
弊社でも超高精度加工は不得意というだけで、1・2個であれば1個ずつ時間をかけて製作すれば出来ないわけではありませんが、ビジネスとして考えるとそれなりの対価を頂くことになってしまい、超高精度加工を得意としている会社に商売として競争する実力は弊社にはありません。
お客様が初めて注文する際には、その会社の管理体制や加工精度などが気になると思います。
よくホームページなどで超高精度加工やチタン加工できますなどと書かれていますが、時間をかけて1・2個製作するのであれば、ある程度の加工設備を保有している会社ならどこでもできてしまうため、まとまった数量を注文される際には、それがビジネスとして成り立っているかどうかで判断しないと思いもよらない値段を提示される場合があるのでご注意ください。