平先止めネジの使用例(各図をクリックすると詳細表示します)
とがり先止めネジの使用例(各図をクリックすると詳細表示します)
棒先止めネジの使用例(各図をクリックすると詳細表示します)
平先止めネジの使用例
平先止めネジの丸棒を直接止める例
平先止めネジ、丸棒に平取りを付けて止める
平先止めネジ、調整ねじとして使う
とがり先止めネジの使用例
とがり先止めネジ、円錐状のクボミに止める
とがり先止めネジ、凹状の溝に止める
とがり先止めねじ は、先端を相手に食い込ませて止める時のとしても使います。 相手側に食い込ませる為には、相手側よりも止めねじ先の方が固くなければなりません。
棒先止めネジの使用例
棒先止めネジ、丸棒の回転をキー溝で規制し、長手方向を止める
棒先止めネジ、丸棒の回転をキー溝で規制し、長手方向は自由
この時は、棒先止めネジ(図では棒先イモネジと表記)の先端を押し付けて止めるのでは無いので、棒先イモネジの固定方法として、下記のような対策が必要です。
- 図7の様に真鍮押しを使った、平先イモネジでの横からの止めネジ方式
- 棒先イモネジのねじ部を、カシメる方式
- 棒先イモネジのねじ部を、接着する方式
- 棒先イモネジのねじ部を長くして外に出し、ダブルナットで締め付ける方式
等で、キーとしての棒先イモネジの固定方法を考えなければなりません。
丸先止めネジ、使い方と、弊社のこだわり
平先止めネジと、ほぼ同様の使い方です。 理論的には、丸先止めネジはネジ先の中心一点で相手側に当たるので、締め付ける時に相手材に「よじれ」を起こしにくいです。
(参考:呼び径 M2 のネジピッチは、並目ピッチは0.4mmで、細目ピッチは0.25mmです。) 弊社はネジ部の加工を、バイトで切削する為、細目の加工に何の問題もありません。 また、古いJIS規格(B1117-1980)と、新しいJIS規格(B1117-1980)とでは、丸先の R 形状(寸法)に違いがあります。 古いJIS規格(B1117-1980)とは、1980年に制定された規格で、 新しいJIS規格(B1117-1988)とは、1988年に制定された規格です。 下記に、M2 の丸先形状で比較してみます。 左図が古いJIS規格(B1117-1980)で、丸先部の高さ=0.4mmで規定しています。 右図が新しいJIS規格(B1117-1980)で、丸先部の半径=R2.8mmで規定しています。
昔のは R 部の高さがモッコリ気味で、今のは R 部の高さがフラット気味です。
弊社DEL規格では、ねじ部のバリの返り具合や使用した時の使いやすさ等を考慮して古いJIS規格のR形状を採用しました。 また、イモネジの丸先は、JIS規格にはありますが、ISO規格にはありません。 そして、六角穴付き止めねじ の丸先は、以前のJIS規格(B1117-1988)に規格はありましたが、今使われているJIS規格(B1117-1997)には、ありません。
くぼみ先止めネジ、使い方
止めネジを締め付けた時、相手(平坦面や、シャフトの外周面)に食い込ませ、傷を付けて止める時の、止めネジとして使います。 相手側に傷を付ける為には、相手側よりもネジ先の方が固くなければなりません。
止めネジを締め付けた時、相手に傷を付ける場合
くぼみ先・とがり先止めネジを使って、相手材に食い込ませてしっかりと取り付けたい時。 (相手の硬さ)より(イモネジの先端部硬さ)を硬くします。 (相手の硬さ)<(イモネジの先端部硬さ)
止めネジを締め付けた時、相手に傷を付けない場合
後で取り外す時に、傷が付いていると取り外し難くなるので、傷を付けたくない時。 一般的な形状としては平先止めネジが、推奨されます。 (相手の硬さ)より(イモネジの先端部硬さ)を柔らかくします。 (相手の硬さ)>(イモネジの先端部硬さ) この様な硬さの違いに出来ない場合や、ねじ外周を横から止めネジで止める場合は、止めネジと相手との間に、緩衝材(真鍮押し等)を入れると良いでしょう。